がんになるわけないと思っていたのに2つも見つかったricoの日記

がん告知(ステージⅠ)を受けて生活が一変しました。毎日の思いを記録します。

検査結果を聞く。

平成29年1月18日(水)

配偶者がお休みを取って一緒に検査結果を聞きにいきました。

初めに胃カメラの検査があったので,それを受けに・・・

11時に検査結果を聞きに診察室へ・・・

大腸検査は異常なし

胃カメラ慢性胃炎(萎縮性)ピロリ菌あり

左乳房は「残念ながらがんがみつかりました。」

との先生の説明。

 

不思議と涙は出ませんでした。

ここまでくる間にある程度覚悟はできていたから。

 

「胃の治療よりも乳がんの治療の方を優先して考えましょう。

 この病院では専門的な治療は難しいので紹介状を書きます。

 検査結果のCDやプレパラートを持って行ってください。

 どこがいいですか?私としては県がんセンターがよいと思います。」

「はい,先生以前に違う病気でお世話になったことがあるので

 お願いします。」

即答でした。

ひどい貧血で紹介され,

みつかった子宮筋腫の摘出でお世話になったことがあるのです。

 

「では,看護師の方から,予約を取りますので,そちらで話を聞いてください。

 どうぞお大事に。」

 

診察室をでて待合のところでいすに座ると

涙があふれてきました。

配偶者に手を繋いでもらって

でてきた言葉は

「ごめんね。がんになっちゃった。」

「しょうがないよ。治すためにがんばろ。」

 

見覚えのある看護師さんが近づいて来ました。

人間ドックの時にお世話になった担当の方でした。

「再検査でみつかっちゃいました。」と言うと

「早く見つかってよかったのよ。

 大丈夫,治すことを考えましょう。

 予約をとるのに都合の悪い日はありますか?」

「なるべく早い日がいいです。いつでもかまいません。」

電話をかけに行かれました。

「19日(木)と20日(金)のどちらがいいですか?」

こうなったら一日も早く・・・

と,19日(木)をお願いする。

こうなってくると自分の仕事や配偶者の仕事の予定なんて考えて

いられない。

車に乗って

またまた涙があふれてくる。

「どうして,私なんだろ?」

「どうして,今なんだろ?」

と,同時に

家族のだれでもなくてよかった。

配偶者でも,かわいい息子達でも

ちょっと距離を置いてるけど両親でも

優しい義両親でもなくて

私でよかったよ・・・

私なら,大丈夫!!!

痛みにも苦痛にも耐えられる。

 

「何か食べようよ。」

こんな時にこの人がそばにいてくれてよかったと思う。

「何がいいの?」

「うん,パンかな?」

お気に入りのパン屋さんを教えると連れていってくれた。

優しいことできるじゃん・・・

ホントは優しい人なんだよね。

(私がきっついから,彼の良さをなかなか認められないんだ。)

お互いに忙しすぎるからすれ違いの夫婦。

こんなことでもないと一緒にいる時間がないんだよなって思う。

 

仕事先へおやつ(おまんじゅうとおせんべい)を買って出勤。

ボスや隣で仕事をする方,事務方に会議室に入っていただき

状況を説明する。

元気者の私がまさか・・・

という感じでみんなショックを受けていることがわかる。

「これから御迷惑をおかけします。よろしくお願いします。」

と,話すと,優しい言葉を返してくれる。

 

夜,二人の妹に電話をする。

すぐ下の妹は,15年ほど前に乳がんになり乳房全摘手術,再建をしている。

「ねえちゃん,そのころよりずっと医学は進歩しているから大丈夫だよ。」

一番下の妹は,

「病院の近くだから,何かあったら遠慮しないで言ってね。」

二人とも私が家出をしてから

あんまり連絡をしていなかったのに

優しい応答だった。

 

疲れているはずなのに

なかなか眠れなかった。

明日は,いよいよがんセンターでの受診。

こうやって思ってもいない方向へ進んでしまうこともあるんだね。